当院(台東区根岸)があるこの地は江戸の昔より近郷近在の人々から「お薬師様」と
崇拝され、名刹天台宗東光山薬王寺様(かの名僧天海和尚ゆかりのお寺さん)の庫裡
跡地である。
当院での鍼治療は『長尾式新鍼法』を基本とし自律神経免疫療法鍼なども行っていま
す。更に、当院で治療をお受けになる患者様には「お薬師様のご加護あらんことを願
って、この治療院を「鍼灸薬師堂理療院」と命名しました。

鍼灸薬師堂理療院
〒110-0003 東京都台東区根岸5-18-7
TEL&FAX:03-3874-8109

E-mail: hari@yakusidou.net

当院の自律神経への鍼治療は、素問八王子クリニック 院長:真柄俊一先生よりご教授ご指導を賜りました療法を基にしています。

福田—安保理論にもとずく自律神経免疫療法は乱れた自律神経のバランスを『はりなどの刺激』により整え、患者様ご自身の治ろうとする力、すなわち『自然治癒力」』をよびおこす療法です。

その治療効果である自律神経のバランス回復のチェックは「血液中の白血球像、すなわち顆粒球/リンパ球の比率とその数で客観的に判断しうる。」という安保徹新潟大学大学院医学部教授の発見された理論にもとずいて判断可能です。ご希望により、近所の内科医師による検査(白血球像のチェック)をご紹介します。

たとえば最近ますます増加傾向にある生活習慣病について注目してみましょう。死因のワースト3である悪性新生物(癌)、脳血管疾患、心疾患のみで全体の2/3を超えていますがこれらはすべて生活習慣病なのです。

生活習慣病とは、その原因をつきつめていくと、あなたご自身の日常生活に行き着いてしまうものです。現代医学によりおおいに究明改善された細菌などの原因による感染症とは異なっています。いわばあなたご自身がその病気の原因をつくっているのです。したがってあなたご自身の日常生活を根本からあらいなおして、その原因を明確にしていただいて従前の生活の中の原因習慣から脱却していただくことが生活習慣病に罹患しない、また罹患したとしてもそれからの脱却へとつながっていくのです。

その最大原因が自律神経のバランスを乱すストレスということになります。

日常生活上の心身のストレス(働きすぎ・心の悩み・薬の長期使用)を改めて洗いなおしていただきそれから脱却していただくお手伝いをさせていただければ甚だ幸いと考えています。

なぜ、ストレスに注目かといえばそれにより交感神経優位の状態になってしまうと顆粒球/リンパ球比の顆粒球が異常に増加してしまいます、その顆粒球の寿命はたったの2日なので、その終焉時には細菌類と戦う武器である過剰な『活性酸素』を生体内に残留させるので、これが生体内の正常な組織・細胞・核・遺伝子までを攻撃破壊することによりそれぞれに異常が発生してしまうと疾患の発症となるのです。
 
また、抗ウイルス作用や自己体内発生の異常細胞の排除で活躍するリンパ球は逆に減少してしまいますので、特効薬のすくないウイルス性疾患や癌が発症・悪化の路をたどるのです。例えば生体内では癌細胞の芽は常に発生しているのですが、この癌細胞の限りない細胞分裂を芽のうちに抑圧してつぶしてくれるのがリンパ球ですので、減少したリンパ球数が程よく回復することが必要なのです。(理想的な顆粒球/リンパ球比率は60/35~54/41、リンパ球数2000個/dl以上)

現代人の生活が心身共あまりに多くのストレスにさらされているため交感神経が優位になりすぎているので、これを見直していただき、リラックス・休息のモードにご自身の生活をリセットして、副交感神経優位の生活にして理想的なリンパ球比率・数への回復をはかっていただき、鍼治療とともに患者様の『自然治癒力』を回復して疾患と戦っていただくお手伝いをさせていただくようこころがけています。

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特に『笑い』は日常生活の中でのストレスによる交感神経優位の状態を逆転して、副交感神経優位に導く重要な作用をしてくれる因子ですので『笑門来福』ののれんを待合室にさげたり、診察券に篆刻印を押して患者様に『笑い』を心がけていただけるようにお願いしています。

綾小路きみまろさんの漫談、瀬戸内寂聴さんのおもしろい「寂庵法話集」のCDも用意しておりますので、ご要望によりこれを聴いていただきながらの治療も可能です。大いに笑っていただけたらと思います。

例えば癌細胞は『自己免疫力』が高められることによりその自然退縮を促すことが可能となります。しかも癌の三大療法(手術・抗癌剤・放射線)に見られるような過酷な副作用や体力の消耗をすることなく癌と戦える体質に回復できるというとても身体に優しい治療法です。

癌の三大療法(手術・抗癌剤・放射線)は交感神経優位状態となってしまうので、顆粒球増加・リンパ球減少状態をまねき、かえって癌に対抗する免疫力がそがれてしまいます。

真柄俊一先生は「自律神経免疫療法がより有効なのは、三大療法を一切受けていない患者さんで、なかでも放射線療法を受けた患者さんの回復が特に低い」ということを発見されました。
これを安保徹先生は「真柄の法則」と命名されました。