工事に先立ち、相澤設計一級建築士事務所 相澤明義所長には「患者様に寛いでいただけるような『癒し』の空間に仕上げてほしい。」とのみ要望しました。
内装としては、壁面は、菩提樹材をウレタン塗装5回研き仕上げ、床暖房面材は桜材ワックス仕上げとし、ともに木目の柔らかさを感じられる仕上げとなっています。
木目のやわらかな、菩提樹材の壁材と桜材の床暖房。
竹炭・トルマリンを置き、マイナスイオンを随所に発生。
外装としては、入り口をアルミブロンズ色「千本格子引き戸」とし、その左手に「欅材銘木の看板」を白壁上に設計者自ら製作取付け、右手に竹塀を、奥には町内の和菓子の老舗・花月堂さんのご好意によりいただいた「御影とも石の灯篭とツクバイ」を配あります。
待合室長椅子(設計者製作とりつけ)座面は「タタミ敷き仕上げ」とし、上には脊柱特に腰椎のための「バランスクッション」を置いて(つくり方はご指導いたします)、そのうえの障子からは柔らかな採光とし、処処に竹材をアクセントとして使用して、和風のなごみの空間をを創造してくれました。
空調機はマイナスイオン発生装置つきにとどまらず、随所に竹炭・トルマリンを置くことによりマイナスイオンが更に発生しています。
また入り口カウンター上にはトルマリン入りの循環泉を配して流水のせせらぎ音を聴くことができます。
トルマリンの循環泉にて、流水のせせらぎ音を聴いてください。
治療用ベットの上の枕は国産檜チップ入りとし天然森林浴の香りで安眠へとお誘いいたします。実際治療中のかなりの患者様にはB.G.M.と相まってグッスリとお休みいただいています。
枕は、香りほのかな国産ヒノキチップ入りとし天然森林浴の香りで安眠作用を促します。
ミュージックセラピスト・サウンドセラピスト宮下富実夫氏のヒーリングミュージックをBGMとしてリラックスモードへお誘いいたします。
脳波も休息のα波、入眠のθ波優位へと変わっていきます。
安保徹教授も「自律神経系や免疫系を安定化する力があるように感じます」と推奨されています。
以下は『週刊朝日 2001年5月4日号』 掲載記事より
小川のせせらぎや風のそよぎ、小鳥たちの歌声、ヒトを癒してくれる自然界の音は、 1/fのゆらぎをもったリフレインが基調にある。 ずっと同じ音を聴いているように思え、気持ちよくいつまでも聴いていられる音、 そして清らかな自然音であればあるほど、音の完成度は調和に満ち、より一層私達を癒してくれる。 1981年にスタートされた、宮下富実夫のヒーリングミュージック創作は、 この癒しの自然音を、アートとして表現することから始まった。 自然界の調和原則の解明を東洋哲学に求め、陰陽五行説を基に作曲に応用し、 「ヒーリングミュージック」という言葉(和製造語)を提唱し、 商標登録をも持つこの音楽家の独自性は、アーティストであると同時に、セラピストでもあることにある。 気功家であり経絡(人体の気の流れやツボ)を理解し、 またカウンセリングのスキルを身につけたセラピストとして、 そして音楽家として、ミュージックセラピストと名乗るゆえんはここにある。 東洋哲学・医学の研究から出発した創作は、脳への関心へ、 そして眠りへのアブローチに発展していく。 心地よいリフレインはしばし左脳を休めさせ、右脳をときほぐし、 全脳のバランスを整える。 そして、眠りを始め体内時計を司る 「松果体・メラトニン」への音楽によるアプローチヘと至った。 左脳の酷使に耐えながらも、右脳の創造性が求められる現代社会と、 宮下が目指すアートの方向性の一致をここにみる思いだ。 実際、国民の5人に1人が睡眠障害を持つとされる現代に向けて、 聴衆に心地よいうたた寝を提供する『耽りのコンサート』を開催し、 7年間で6万人を眠らせ話題を集める。 音楽に吸い込まれるように、深いうたた寝に誘われ、目覚めたとき味わう心身の爽快感は、 不思議な実感として体験者の多くが語っている。 宮下は、ヒーリングミュージックの聴き方として「聴き込むな、聴き入るな、聴き流せ」と提唱した。 目覚めから耽りまで一日中、静かな音でリピートをかけて流し、 より良いヒーリングライフの生活空間を演出してほしい。 『週刊朝日 2001年5月4日号』 掲載記事 |
音楽療法によって導かれる θ波のうたたねヒーリング
*グラフ縦軸手前からβ波・α波・θ波・δ波
コンピュータ作業中 β波が沢山出ています
音楽療法中 α波とθ波が活性しています
音楽療法によって導かれるθ波
脳波は周波数の高い方から順に、脳の活動時にみられるβ波、閉眼リラックス状態で多くみられるα波、入眠時のθ波、熟睡時のδ波と分類されています。
目を閉じて、音楽をゆったりと聴いているときには、α波が後頭部に大きく現れます。
通常は眠くなると、そのα波が消えて、θ波が現れ始めるのですが、宮下富実夫のヒーリングミュージック静聴時にはα波が前頭部にも広がるとともに、その周波数が徐々に遅くなり、やがてα波に混じってθ波が現れてくる傾向がみられます。
これは、禅などの瞑想時に似た現れ方です。つまり脳は、外界からの心地よい音刺激により、ある程度覚醒状態を保ちつつも、眠りに近い休息へと導かれたような状態ということができるでしょう。
日本医科大学 情報科学センター 河野貴美子